#################### 第五話:

なんとか無事大学にも合格し、北の都での新生活も順調であった。
一応XENON-80をたずさえてはいたものの、「XENON-80を、PC-8001+α(α>0)の
マシンに仕立てあげるプロジェクト」は宙に浮いていた。なぜなら、世間はまさに
PC9801時代に突入していたからである。
いまさらPC-8001でもなし、かといってPC-9801路線にうつるにはPC-9801という
マシン(8086も)は魅力がなさすぎた。
大学生としての新生活での刺激も多く、なかなかXENON-80プロジェクトの巻き直し
までは手がまわらなかった。ただ、このままXENON-80を埋もれさせてしまう気は
なぜかなかった。
XENON-80はまだ完成していない、とのこだわりとしかいいようがない。

そして大学生生活もマンネリ化してきたころ、とうとう腰を上げてしまったのだ。
自己拡張するために必要なROMライタはおいてきてしまっていたので、まずは
これを作り、そしていよいよFDDに挑戦ということになった。

このころの僕の武器は、あいかわらずこれだけだ。

	1.テスター
	2.「I/O」、「RAM」、「トランジスタ技術」などの雑誌
	3.梅沢電機と若松通商
	4.SP-80プリンタ(エプソン製)

そして2枚のボードがXENON-80に新たに加わった。

XENON-80 SROMボード
	シリアルアクセスのROM 6ソケット
	2716/32/64/128 ROMライタ
	KANJI-ROM128kByte

XENON-80 FDCボード
	2DD FDC
	シリアルポート1回線(TTLレベル)



XENON-80 S-ROM board & ROM writer





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