#################### 第六話:

これでハードウエアのメンツはそろい、あとは強力なハードを支えるソフトウエア
だけとなった。
FDDの使用のために、MSX-DOS(CP/M)の仕様をにらみつつBDOSを書いた。ファイル名で
ディスクにアクセスできるちゃんとしたものだ。
さらに、このBDOSをベースにモニタプログラムを前面改良し、ディスクファイル
アクセスや、シリアルROMファイルアクセスを追加した。
おまけに、前出のPROTを拡張し、モニタ環境に融合した。

	モニタプログラム7kByte(アセンブラソース56kByte)
	PROT環境5.5kByte(28kByte)

この状態のXENON-80の使用状況を簡単に説明しよう。

電源をいれると、シリアルROMファイルからモニタプログラムを読み込み、
メモリイメージを対象とする操作が可能となる。ファンクションキーのワンタッチ
でPROT環境がシリアルROMからロード・実行され、テキストエディタ・アセンブラ
の統合環境が使える。PROT環境でも、頭にXを付けることでモニタプログラムの
コマンドを使用できる。

この状態で、ユーザーメモリは50kByteフリーであった。ここでいうフリーの意味は、
上記のツールを使用する限り、50kByte分のテキストを編集できるということである。
上記ツール群は、あくまでメモリ対象の操作に限られたが、逆にメモリの許す限り
の複数テキストと複数プログラムがオンメモリに同居できたのである。
	(当然ディスク・メモリ間のsave,loadは可能である)
リダイレクションなんぞは、非常に原始的に行うことができる。画面にさえ表示して
おいて、あとからエディタで拾えばいいのだ。(ただし一回に80x25文字以内に限るが)

このように、XENON-80はそれなりに使えるシステムになった。
その証拠に、XENON-80マイコンシステムは、oxygen09を生んだのである。



XENON-80 FDC board




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