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 * my winter life with the HIBACHI
 *  火鉢と過ごす冬生活
 *   by uratan! 2024.2.25
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はじめに

これまでガス・石油ファンヒーターを主暖房として使ってきましたが、 どうも温風経由の暖房は部屋の天井ばかり暖めて足元がなかなか暖まらないし 結局 部屋内の各種什器や壁を暖めきらないといけないので 効率が悪い気がしまして、 手火鉢をサブ暖房として試してみました。

手火鉢 事始め

手火鉢は amazon にて 直径 20cm サイズのものを セット購入しまして、 半分ちょっとまで木灰で満たします。 炭は煙や臭いのない備長炭一択です。

この備長炭、まともに火熾しすると ガスコンロで数十分炙らなければいけないのですが 冬場に そんな悠長なことはしていられないので これ↓に頼ります。 点火に 1分、十数分後には あたれるようになります。 備長炭は木灰に埋めておき、その上で 着火剤のいらない炭 を点火し、 これが燃え尽きる頃には埋めた備長炭にも火が入っているという寸法です。 (時折 失敗もします。 たぶん… 接触が甘い、か (備長炭が大きい場合) 体積比から熱容量が足りないか…。)


備長炭からは遠赤外線が放射され、これは木灰や鉢を通り抜けて 周囲のものを加熱します(たぶん)。 側面は壁に近づけない等ケアできますが 床面はどうしようもなかったので、 遠赤外線反射率の高いアルミでガードすることとしました。 コンロの油はねガードなどに使われている ちょっと厚めのアルミ箔を 丸く切り抜いて鉢の下敷きにしています。これで以下の効果を期待しています。

備長炭について

備長炭は 基本 木灰に埋めた状態で燃やします。 木灰の中でも全体が真っ赤に赤熱した状態で燃えてまして、 赤熱している部分が指の先の大きさほど顔を出しているぐらいが 鉢上部が40〜45℃になって ちょうど良い感じです、 鉢に手をべったり付けて暖まれられますので。 露出面積が大きくなるとその分 酸素供給を受け 燃焼が激しくなり温度が上がりすぎますのでご注意を。

一度 備長炭が熾きれば、次に熾す備長炭を並べて埋めておくことで 連鎖的に熾こすことができます。 (最初の火熾しは なんだったんだ? ってぐらい あっさり熾きます、熱容量が十分にあれば。 熱が逃げないように しっかり木灰をかぶせておくのも重要。)

備長炭には「 爆跳 」と呼ばれる炭が爆裂する現象があり、 これを避けるためには 予熱しての乾燥・ガス抜きが重要なようです。 私は次に使う炭を火鉢の中に置いて予熱するようにしています。 (小さな欠片のほうが「爆跳」しやすい気がします、 おそらく外部からの加熱による温度上昇が急激になるためかと…)

備長炭を能動的に消火する ってのはやったことがないのですが、 木灰に埋めても燃え続けるから水をブッかけるしかないんだろうなぁ…。 (酸欠させて消す"火消し壷"という道具は世間にはあります)

最後に

ひと冬使ってみた感想としては、確かに身体全体が温かいわけではないのですが、 手先が温まると それなりに暖かいのです。 言うなれば……、足湯ってのがありますよね? 冬場の屋外でも、足湯に足を入れると全身がポカポカ温かい…。 そんな感じで 手先が温まると意外と寒さよけになる感じなのです。 (そういえばコタツもそうですね)

とあるマラソン選手がラジオで言っていたのですが、 夏場 熱中症予防のため深部体温を下げるには 氷を手のひらに握りこむと良いらしいのです。 火鉢での手先・手のひら暖めは ちょうどその逆な感じです。

あたる暖房も馬鹿にできない!
これなら江戸時代の人々が 囲炉裏や火鉢で冬を過ごせてていたのも納得な感じです。
部屋の中で合法的に火遊びできる感じもグー!
    (酸欠・やけど・火災には十二分に気をつけましょう…)


    uratan@miomio.jp
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