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* thumbUZK - was supposed to be the successor to ArmUZK...
* by uratan! 2023.6.9
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thumbUZK に至るまで
ArmUZK
の後継機を用意しようかとまじめに燃えていた時期もあったのです…。
開発目標は以下の通り。
- マイコンは新しいものを使う
- 両サイドの絶縁通信にはディジタルアイソレーターを使う
- 従来マウスに wheel-tilt を追加
- 絶対位置指定マウスも追加
それなりな完成度まで作りこんだつもりなのですが、
今ひとつピースが はまらず中断してしまいました。
今回思い直しまして、お蔵入りになっていたもろもろを 2020年当時の
そのままで公開します。
中途半端なものもあるかもですが、興味のある方の参考になれば幸いです。
thumbUZK hardware
マイコンは NXP LPC11U35 を選択しました。
秋月電子で買えるものからの選択です。
AE-LPC11U35-MB
デジタルアイソレータも同様にこれを選択。
ADuM121N1BRZ
こんな
回路になります。ざっと説明しますと、
- 1ch しかない UART は両サイドの双方向通信に使います、
デジタルアイソレーターを経由して結びます
- debug-printf は SSP0 を使って無理やりおしゃべりさせます(送信のみ)
- LPC11U35 の ISP モード選択にスイッチを一つ付けます
- ISP モードでのファームウェア書き込みに uart を使うか
USB を使うかの選択にもスイッチを一つつけます
- ISP モードでの uart 書き込みをする場合のため
RxD をどこから受けるかのスイッチをつけます
- USB 接続せず動作させる時のため外部電源も供給可能にします
スイッチ 3つと一見モード選択が多いですが、
USB つないでの評価フェーズに入れば「USB で書き換え⇔評価」と
ISP の ON/off だけでよくなります。
(確か AE-LPC11U35-MB 上の 2つの push-SW だけで ことたりた様な記憶が…)
thumbUZK firmware
ROM_API を使うバージョンも作っては見たのですが、
結局 ArmUZK から派生した自前の USB ドライバーに切り替えました。
thumb-uzk-070.zip
(version B070, 2020.9.30)
(派生元
arm-uzk-048)
(補足説明は
こちらに)
PC につなぐと以下の 4つのデバイスが出現します。
1つ目、2つ目のデバイスは ArmUZK と互換ですが、
3つ目の通常の相対マウスは wheel-tilt の分
REPORT長が 1byte 増えてます。
4つ目が、今回新規に追加した 絶対位置指定マウス です。
フォトカプラをやめデジタルアイソレータにしたため
両サイド間の通信速度は大幅に上げることが可能で、9600bps から
57600bps に上げました。
…なんですが、0x00〜0xff すべてを含む 絶対位置マウスの座標データを流すために
ASCII コードでやり取りする形に変えましたので 実質 3倍速ぐらいです。
debug-printf のメッセージは SSP0-MOSI から出力します、送信のみです。
application for thumbUZK
thumbUZK 対応版 wuzk.exe はこちらです。
wuzk-070.zip
(version 0.70, 2020.10.2)
00README.txt
(派生元
wuzk-063)
(compile方法等
こちら
もご参照ください)
wuzk.exe では wheel-tilt を検出し送信する機能が増えてます。
fup_armuzk.exe では -t オプションで thumbUZK を指定し更新可能です。
drive_uzk.exe ではポインタ位置の絶対指定ができるようになりました。
(本ツールを旧来の ArmUZK に対して使用しても未対応機能分は無視され
問題なく使える…はずです)
なお新規の 絶対位置指定マウス は drive_uzk.exe 専用です。
各種自動化処理が やりやすくなるかと思い このためだけに追加しましたが、
もうすこし凝ったアプリが必要でしょう。
宮藤さんに言ってもしょうがないんですけど
ぶっちゃけ、開発を中断しちゃったわけはだいたい以下の通りです。
- SSP は 2unit あるのに uart は 1ch だけか…
- マイクロ USB コネクタはやっぱり好みじゃないなぁ
- LPC11U35 の USB に
STALL させられないという大バグがあり しかも Eratta に記載漏れとは
やる気なくしたわ
- ArmUZK との上位互換をとり続けるのも少々疲れたなぁ
ピースが ぴったり はまれば、また基板を起こして量産…とかも
ちょっと夢見ていたんですけどね…。
uratan@miomio.jp